３オクターブ目 音はこちらをクリック（RealAudio）

３オクターブ目になると、音の出しやすさ・音程に個体差が大きくなりますので、１本ごとに運指を探らなければならない場合もあります。また、２オクターブまでと違い、１音ごとに指穴を１個ずつ開けていくのではなく、１音ごとに運指が規則性なく変化しますので、自在にメロディーを操れるようになるのは簡単ではありません。

民芸品レベルの笛の場合、３オクターブ目が出ない、あるいは音程が非常に悪いという例が多いようです。特に、シの音が出ない笛が散見されます。(実は、私もシが出ないケーナを作ってしまったことがあります)

この運指表より先、３オクターブの一番上、さらには４オクターブ目まで音を出すことは可能です。ただし、RYO自身はここから先は実際の演奏で使うことがないので、運指を覚えていません。(実際には、私が演奏で使ったことがあるのはドまで。レとミは音の出し方を知っているだけで、実際の演奏で使ったことはありません。使用頻度が高い、とは言えないでしょう。)

最近筆者はフルートを練習していますが、比較すると３オクターブ目は明らかにフルートの方が音が出しやすいです。フルートでは比較的弱い音でも３オクターブが出ますが、ケーナでは強い音(フォルテ)でないと３オクターブはなかなか出ません。その代わり、きちんと音が出れば、魂を揺さぶるような美しい音色になります。