ヒノキ植林地
高尾山 ２００３年９月撮影
高尾山の表参道、登山口からわずかに入ったところのヒノキの植林地です。ここまで見た天然林や天然林に近い二次林と比べて、差は一目瞭然です。まず、一カ所には一つの樹種(ここではヒノキ)しか植えられていません。また、植林は同時に行われるので、幹の太さもほとんどそろっています。人間が一定間隔で植えたものですから、生え方まで整然としています。最近まで枝打ちや下草狩りなどの手入れが定期的に行われていたためでしょう。ヒノキ以外の木はまったくありませんし、下の方の枝も切り払われています。林床には下草があるだけで、低木層や亜高木層にはまったく何もない。
人間の経済活動にとっては有用な森ではありますが、これはもはや自然としての森とはかけ離れたものです。