森林限界線
北岳八本歯のコルより間ノ岳方面 ２００１年１０月撮影
あまり良い写真ではないので山岳写真館では没にしたものなのですが、植生の説明にはわかりやすいと思われるので引っ張り出しました。
左下から上がってきた雲の近くに、黒っぽい緑色の、とがった木が生えています。これが亜高山帯針葉樹林の上端です。雲に隠れていますが、この下方には針葉樹林がずっと続いています。その上に、主に黄色、一部赤く紅葉した部分があります。これが、森林限界線となるダケカンバ帯です。黄色はダケカンバ、赤はナナカマド類です。しかし、その幅はそう大きなものではなく、その更に上が再び緑色になっています。これがハイマツ帯です。写真手前右下の緑色の部分もハイマツです。ハイマツの中にも点々と赤い部分があります。これはハイマツに混生したナナカマドです。また、黄色というよりは茶色い、紅葉が終わってしまった部分がありますが、これは「お花畑」に代表される高山草原です。